2012/7/2「ホメ渡部 ホメる技術7」について(3)
効果的にホメるためには、7つの法則があります。
法則1:ほめる前に事前情報をしっかりと仕入れる。
法則2:「私のことをここまで知ってくれているのか」と相手が感動するくらい、具体的に、焦点をあててほめる
法則3:身体感覚に訴える数字を使ってほめる。
法則4: ほめ方は一定の強度ではなく、上下させる
法則5: 相手の短所またはほめるほどでもないところは、ユーモアをもって指摘すると、ほめられた感動が大きくなる。(香辛料をきかす)
法則6:ほめる意図を無理にかくす必要はない。堂々とほめるほど、ほめ効果があがる。
(意図をわざわざ言う必要はない。人はうそだとわかっても、ほめられるとうれしいものだ。)
法則7:ほめることを好きになると、ほめ方が上手になる
法則3について説明しましょう。身体感覚に訴えてホメる方法で、よくつかわれるホメ言葉の一つが「目からうろこが落ちる」でしょう。「あなたのお話を聞いていて、目からうろこが落ちた感じでした」とホメられた人は多いと思います。実際には、人間は目からうろこがおちることはありませんが、魚のうろこの半透明な感じとあわせて、感覚的にはよく理解できる表現です。しかし、手あかのついた表現であるために、ホメられた感動は大きくありません。渡部建さんはその点とても上手です。「なんと言っても、最大870時間の録画機能。すごいです、これ。わたしはちょっと計算させていただきましたけれども、『3分間クッキング』なら1万7千400回録画できる」などと身近な数字を使い、自分の言葉に組み込んでホメています。手あかがつかず、身体でよくわかるというホメ方ができるようになれば、ホメるレパートリーがぐんと広がります。
私は、「あなたのお話を聴いているうちに、お腹の中が温まってくるような感動を覚えました」とか、「あなたとお話をしていると、夏の浜辺で1時間も2時間もそよ風を身体いっぱいに受けているようなさわやかな気持ちになりました」など、自分なりの工夫を加えて、相手の方のすばらしさを伝えています。これも「ホメ渡部 ホメる技術7」の監修の仕事をした副産物です。