2019/3/4

成功するための3つの法則




かれこれ、20年近く、エグゼクティブコーチングとスポーツ選手のためのメンタルコーチングの仕事を続けています。これまでの体験から、成功するビジネスパーソンとスポーツ選手に共通点があることがわかってきました。

 まず、成功するビジネスパーソンとスポーツ選手は「失敗から学ぶ習慣」を身に着けています。優秀なビジネスパーソンもスポーツ選手も、自分の能力やスキルの限界を<ほどよく>超えたところで挑戦を続けています。当然のことですが、これまで培ってきた能力やスキルでは対応できないレベルの目標を追いかけていますから、失敗はつきものです。失敗して、「自分は才能がない」とか、「とてもあんなスキルは身に着かない」と思ってしまえば、それ以上の成長ができません。一流のビジネスパーソンとスポーツ選手は、失敗をしない人間ではなく、失敗の名人なのです。失敗をして学ぶ習慣を身に着けてしまえば、失敗するたびに成長しますから、失敗を恐れなくなります。失敗をして学ぶ習慣を身に着けるためには、「失敗をしたのは方法が悪かったからだ」と考えることがコツです。間違っても「失敗をしたから自分は才能がない」とか「このビジネス(あるいは競技)に向いていない」と考えないことです。

 二番目に、どんな状況になっても、「困難な状況を乗り越える方法があるはずだと考えて、自分なりに方法を見つけ、それを実行する習慣」を身に身に着けることです。挑戦は、そう簡単に成功することはできません。何ども窮地に追い込まれます。その時に、切り抜け方法を考える習慣がないとパニックに陥って、ますます窮地に追い込まれます。自分がよいと思う方法を実行して、失敗しても問題はありません。一番目の鉄則にもどり、そこから学べば、だんだんと成功する確率が上がります。

 三番目は上司(指導者)と信頼関係をつくる習慣を身に着けることです。挑戦する機会は、上司や指導者から与えられます。挑戦する機会がなければ、能力やスキルは向上しません。

 これらの3つの習慣を身に着けていただければ、成功する確率は上がります。ただし成功確率が100%になることを期待しないことです。私自身の実践体験から割り出しても、成功確率は3割そこそこで止まると思います。野球の好打者の打率とよく似ていますが、偶然の一致とは思えません。好投手の球筋は複雑な軌道を描くように、人生は十分なくらい複雑だからでしょう。