2019/1/31

ノーと言えない人のために




 
人間関係やコミュニケーションの本には、「ノー」言って断りたい時には、勇気を持って「ノー」と言いなさいと書かれています。書かれていることは正しいと思っても、何か頼まれたり、指示命令を受けたときは、「ノー」とはなかなか言えないものです。

わたしは心理学の勉強をしていますので、社会的スキルの本もたくさん読みましたし、「アサーション(自己表現)」の勉強もしました。自分にも、相手にも「ノー」と言う権利があることも学んでいます。しかし、実際に、知人友人からお客様に至るまで、だれかに何かを頼まれた時は、なかなか「ノー」とは言えません。気が弱いからか、嫌われるのがこわいからか、内心ではお断りしたいときでも、ついつい「イエス」と言ってしまいます。

自分なりに何か工夫をして、「ノー」と言えるようになりたいと思いました。そこで思いついたのが、「自分がイエスと言った結果、相手に迷惑がかかるリスクがあるときは、ノーと言う」というマイルールを作りました。自分がイエスと言ったばっかりに、相手が窮地に陥るとか、損をすると判断した時は、以前よりもかなり気楽に「ノー」と言えるようになりました。

たとえば、私は大勢の人がいる場では、近くに坐っている人の声も聴きとれなくなります。そうなると、自由に話ができませんし、トンチンカンな受け答えをして、相手の人が困惑したり、気まずい思いをさせてしまいます。そのことを強く意識すると、宴席やパーティの席への出席を断りやすくなりました。

 私のやり方が、ほかの方にとって有効である保証はありませんので、お勧めする意図はまったくありません。私が言いたいのか、「ノー」と言えるだけの勇気を持てない人は、自分なりの「ノー」と言える方法を見つけたり、創り出す必要があるということです。